演義でも正史でも「やられ役」の袁術。しかし曹操・劉備・董卓・孫堅ら後漢の軍閥諸侯が畏れ続けたのは隠しても隠し切れぬという謎の強大勢力が袁術軍であろう。その袁術の何が凄かったのか、そして何が彼を誤らせたのかを描く為の挑戦であった。それを描くには当時の時勢を肌で感じる必要があり、極力当時の生活・価値感を掘り下げた。そして完成したのはまさに誰も描かない(そもそも誰も描こうとしない)「裏の三国志」である。嫌われ者の袁術なので嫌遠する読者もあるかと思うが、呉の人物たちも各々蠢いているので楽しめるはず。呉ファンに是非読んで貰いたくて描いた作品。袁術政権を語らずに呉王朝を語る事は出来ない。
★ストーリー解説★宦官の専横を誰も解決出来ぬ時勢、袁家が対する最後の希望であったが、期待された袁紹はなかなか動かない。そんな中、親から使命を帯びた名前をつけられ期待を背負った弟の袁術が時勢を変えた。全6話 186P |
収録単行本
【俺の三国志 二】 |
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